半減期(減少期)は6ヶ月ごとにある!

半減期(減少期)は6ヶ月ごとにある!

半減期(減少期)とは

仮想通貨の半減期(減少期)とは、マイニング時に報酬として貰える仮想通貨の量が半分になってしまう時期を指します。

マイニング

仮想通貨の取引の検証や承認をすることをマイニングといいます。
マイニングをする人たちのことをマイナーと呼び、マイナーたちはマイニングの成功報酬として新しく発行された仮想通貨を貰うことができます。

新しく発行された仮想通貨を貰える量は、一定期間ごとに半減するように設計されており、大半の仮想通貨が4年に1度半減期(減少期)を迎える仮想通貨が多いのほ、半減期のタイミングは、ブロックの生成スピードによって決められるため、「4年に1度」というのはあくまで目安であって、必ずでは無いことを理解しましょう。

ビットコインの場合

知名度の高いビットコインでは、当初のマイニング報酬は、1ブロック生成するごと50BTCでした。
1回目(2012年)の半減期で25BTCになり、2回目(2016年の半減期)で12.5BTCになり、現在は12.5BTCです。

3回目の半減期を過ぎると、マイニング報酬は6.25BTCとなります。

4回目の半減期ではさらに半分、これを繰り返し、33回目の半減期を迎えるとマイニング報酬が0になります。

ビットコインボルト(BTCV)の場合

ビットコインボルトでは、半年ごとに半減期(減少期)があります。

2020年5月に一度、「減少期(半減期)」があり、6ヶ月置きに、2020年11月、2021年5月、2021年11月、2022年5月、、、という周期になっています。

マイニング可能なビットコインを含む仮想通貨の多くは、自身の希少価値を高めるためにマイニング報酬を減額する半減期(減少期)が存在します。
ビットコインの半減期(減少期)が4年に一度なのに対し、ビットコインボルト(BTCV)では半減期が半年に1度行われます。

マイニング報酬の半減を年2回行うため、約4年後にはビットコインの供給量に追いつく計算になるのです。

半減期がある理由

ビットコイン、は金をモデルに作られていると言われ発行上限枚数は2100万枚です。
金の埋蔵量は8~7万トンといわれ、世界的にも希少性の高い鉱物です。

金の価格はLMBA(ロンドン貴金属市場協会)金価格やニューヨーク先物市場での価格によって決められます。

金は年々採掘量が減っていくので、希少価値が出るという図式です。
金をモデルに作成されたビットコインは半減期(減少期)を設けることで年々発行量を減少させ、希少価値を作り出すように設定してあります。

ビットコインは発行上限が決められていること、半減期を設けていることで高い価値が補完されているのです。

半減期設定の無い仮想通貨

仮想通貨の中にはイーサリアムやXRPなどのように、発行上限が決まっていないものや半減期がない仮想通貨もあります。

イーサリアム(ETH)

仮想通貨イーサリアムは半減期がありません。また、発行上限も決められていません。
半減期というシステム的に決まったものはないのですが、システムアップデート時にあわせて、マイニング報酬に調整が入ることがあります。

リップル(XRP)

仮想通貨リップル(XRP)も半減期がありません。
発行上限枚数は約1000億XRPと決まっていて、すでに1000億XRPが発行済みです。
このうち約半分をリップル社が保有しています。

リップルにも半減期はありませんが、取引が成立してマイニングされるたびに手数料分減少する仕組みをとっています。

アルトコインのように半減期(減少期)という仕組み自体を持っていないものの、仮想通貨の流通量を調整するための仕組み自体はどの仮想通貨にも存在します。

半減期(減少期)のメリット

半減期(減少期)のメリットは、半減期(減少期)付近になると『仮想通貨の価値が高騰しやすくなる傾向にある』ということです。

半減期(減少期)を迎える仮想通貨は半減期付近で高騰する傾向にあり、このタイミングで新たに仮想通貨を欲しがる投資家も加わって、信じられないほどに値上がりすることがあります。

半減期(減少期)のデメリット

半減期によって生じるデメリットは、マイニングを行う人(=マイナー)が被ることになります。

マイニングをするためには、必要な電気代やPCなどの設備投資にかかる金額は変わらないにも関わらず、報酬は半減するので現実的に利益は目減りしてしまいます。

取引量が少ない通貨をマイニングすればするほど赤字になってしまうので、マイニングを行おうと思っている人は設備投資を回収できる仮想通貨なのか見極める必要があるのです。